キャリア二十年-、B型ウェブクリエイターの思想と偏見と…。

ウェブ制作者が現場から赤裸々に語るウェブ制作に関する技術的な備忘録&雑記帳(偏見+愚痴多め)

どこにでも顔を出すセミナーカメラマン

どこにでも顔を出すセミナーカメラマン

SNSが流行りだした頃、Twitterを介して受講者を募る自己啓発セミナーが地元で流行っていました。

同時に「Twitterで地元を盛り上げよう」という異業種交流会サイトも流行り、そのサイトを起点に「私もセミナー講師をやってみたい」「趣味嗜好から得た知識や知恵を啓蒙したい」という有志が自ら考えたセミナーやオフ会の企画をサイトへ掲載し受講者や参加者を募る場となっていました。

わたしも当時、この交流会にある程度参画していた事もあり、サイトを介して仲良くなった人達から「○○さん(わたし)も参加しなよ。」とお声掛け頂いた事もよくありました。

今でこそ言いますが、リア充ではないわたしからしてみると…「うーん、面倒くさいなぁ」と思いながら、それでも何かビジネスに繋がる(活かせる)かもしれないと…心と体と財布にムチを打ちながら参加していました。苦笑

セミナーやオフ会の会場に行くと必ずと言っていい程、「いつもこの人に会うな…」という一人の参加者がいました。何と言うか…「どこにでも顔を出す」感じの人です。

この人、いったい何が目的なんだろう?と。

そもそもあなた、このセミナーに興味あるの?と言いたい程、ほんと、どのセミナー、どのオフ会…に行っても「いつもあなたいるよね?」という……。いわゆる「なんなん?」な人だ。

その人は独立したばかりで、肩書が「セミナーカメラマン」だった…。

なるほど、起業したばかりで顧客対象がセミナー講師というニッチビジネスだから、今のうち積極的にセミナーに参加して、対象者(講師達)と仲良くなっておこうというコンタンなんだな…。内心、そんなビジネス…今でこそ流行りで交流会サイト参加者の有象無象が「セミナー講師ごっこ」してるだけで、将来性あるんかいな???と思っていました。笑

その人も起業したばかりで焦っていたのか、参加者としてお金を払って参加しているハズ?なのに、突然カメラや撮影機材(照明等)を取り出し、「セミナーの風景を撮影していいか?」とセミナー講師に直談判して、無理やり撮影している光景を幾度も見ていました。

うーん、それって…ビジネスとして、やり方が強引すぎねぇか?とも……。

セミナー講師と金銭のやり取りがあったかは知る由もありません。特にそれで問題になった事も無かったし、わたし自身それをトヤカク言う立場でもありませんでしたしね…。まぁ、他の参加者から「アレってどうなん?」とセミナー後のオフ会で話題に上がった事はありますが…。

そんな中、わたしにあるビジネスマナーセミナー講師(女性=いわゆる美魔女…またかよw)から「セミナー講師を育てるセミナーを全10回で開催したいので、受講前後で受講者がどの様に成長したか?を比較できる動画を撮影して欲しい。」という案件を頂きました。

以前、そのセミナー講師が出演のビジネスマナーHowTo動画を撮影編集した事があり、今回もわたしにお声掛け頂いたんだろうと、有り難く承る流れに…。どの様な撮影にするか等、3度ほど打合せをし、動画の方向性を決めていきました。

1回目は受講者へセミナーの概要を説明し、2回目に受講者に模擬登壇させて話し方や所作を撮影、3~8回目にわたってセミナーを開催、9回目に再度模擬登壇させて成長度合を撮影し、10回目でその前後比較を編集した完パケ動画をプロジェクターに投影し、受講者同士でディベートしてもらう内容に決まりました。

会場(コワーキングスペース)の下見も終え、諸々撮影機材も選定調達し、1回目のセミナーが始まりました。わたしは1回目はその場にいる必要も無いとの事で、現場に行くことはありませんでした。それ以外にも色々と案件(主にウェブ制作)を抱えていましたしね…苦笑。

だが、何故かその場にあの「どこにでも顔を出すセミナーカメラマン」が参加していたそうで、1回目の他の受講者達が集まる前に勝手にビデオカメラを取り出し、「今日のセミナーを動画撮影していいか?」と、いつものパターンで講師に直談判。

講師も突然の事で、無下に断る事も出来ずに?それを容認してしまい、会場提供したコワーキングスペースの経営者から「○○さんがまた勝手に撮影しはじめて…。」と、設置した「ビデオカメラの写真(当時、そこそこ高価なカメラ)」がわたしのLINEに送られてきました。

無論、1回目に講師から「2回目と、9回目で動画撮影する」事を受講者達へ説明する関係もあり、それを聞いた受講者達は、「この人(セミナーカメラマン)のビデオカメラで撮影するんだね。」と勘違いしてしまいますよね。

他人事にしていた事が、突然当事者になった事でわたしは送られてきたカメラの写真を見て「ナニコレwアホくさw」と、「そんなに仕事が欲しい(お金が欲しい)なら、この案件…あんたにやるわ。」と即電話。まぁ、このセミナーカメラマンからしてみたら、突然の事で「え?オレ…何か悪い事した?」と思っているかもしれません。ただ、講師からセミナーの概要説明を聞けば「あぁ…」となるんじゃないかな?ならないか?ワラ

それ以前に、セミナーカメラマンからの突然の申し出を断りきれず容認してしまった講師に対し、「あぁ、こんな気遣い(自分が誰に何を依頼したのか?の配慮)すらも出来ないんだな…。何がビジネスマナー講師だ。聞いて呆れるわ。」と、もうそれ以来お付き合いする事もなくなりました。(この人から謝りの電話もメールもありませんでしたしね…。まぁ別にいいけど。「マナー」っていったい…w)

「何も問題視する必要は無かったんじゃないの?」「別に何事もなくシレっと撮影すればよかったんじゃ?」と思われる方もおられるかと思いますが、わたしはこういう事を、何の悪気もなく、平気でやってしまう「鈍感な人」が大キライなのです。ハイ。

無論、このセミナーカメラマンともこの事件以来、会うことも話すこともありません。

今でもこの人…まだセミナーカメラマンという肩書で活動してんのかな?知らんけど。笑