インフルエンサーの無駄遣いをするチャラい社長
またまた、Twitterが(ソーシャル)メディアになるんじゃないか?と言われていた頃(約10年程前)に出会った「変な社長」のお話し。
初見、ぶっちゃけ…「こいつ…チャレぇなぁ(草)」という風防(ピアス、ゴツい指輪、薄いサングラスにネクタイ細めのスーツ姿)と( 厂˙ω˙ )厂うぇーいな言葉遣いで、「世の中、色んな人(舐めたヤツw)」がいるもんだなぁ……と。
当時、まだ「インフルエンサー」という言葉すら無かった時代に、可愛い女の子達(いわゆるギャル系?…おさーんにはよぉわからんw)を起用して、様々な店舗(主に飲食店や、高級車のディーラー)を紹介していく「広告ビジネス」を展開するウェブサイトのデザイン制作とシステム開発をしてあげました。※今は別の制作会社?がリニューアルした模様
ある意味、わたしの「黒歴史」なのかもしれません。笑
当時、そのサイトはアメブロで展開されていて、「いやいや……、これじゃぁ『広告』になってないだろw」「こんなサイト、誰が見るんだ。草」という程のポンコツサイトでした。
初めての打合せの時に「○○さん(わたし)、(我々の)このサイト…どう思う?」と相談され、「(ダサいので)作り変えましょう!」と…そこから話が始まったんじゃなかったかなぁ…。(うろ覚え)
フルスクラッチでシステム開発し、最低限の『広告サイトとしてのテイ』を担保しつつ、当時のSEOトレンドを加味しながら制作(開発)していったんですが、どうもこの「チャラ社長」とソリが合わない……。笑
打合せで会う度、「この間、東京に出張した際、○○会社の社長(名の知れた)とお会いできる機会があって、作っていただいたサイトを見せたら、すごく興味を持っていただいたんですよ!(・∀・)ニヤニヤ」
なぁ~んてゆぅ、箸にも棒にもひっかからない「で?」な話ばかり。
内心(それさぁ…今やる事なん?)と…「馬鹿なわたし」にはまったく理解できない話を永遠と聞かされ……。「あぁ。折角(タダで)作ってあげたのに…このビジネスも失敗に終わるかぁ…」と…、帰りの電車の中でため息ついたもんです。
まぁ、チャラ社長が集めた(?)インフルエンサーらしき「可愛いギャル達」の「見た目」のクオリティ(写真写りw)はそこそこ高かったんですが(地元のモデル事務所や、キャバクラにも話を持ちかけてたらしい…。)、いざ、そのギャル達に実際にオファーがあった店舗へ行かせ、レビュー記事を書かせると、「この間、○○さん(高級焼肉店)で焼肉食べましたぁ!❤」程度の「うっすい」内容の文章(文章か?w)と、スマホで撮影したヘタクソな写真ばかりが連投され、「これ見て、誰がこの店行きたいと思うんだよ……┐(´д`)┌ヤレヤレ」と言うものばかり…。
それもそのはず…そもそも「可愛いギャル」と「リテラシー(サイトの趣旨を理解し、有意義なレビュー記事が書ける)」は「=」で繋がるわけもなく。ちょっと考えれば(いや、考えなくてもw)わかる話…。むしろ、お互い対局の存在だ。笑
しかも、チャラ社長も一緒にお店について行く始末…。本人曰く、「お店に紹介した子がちゃんとレビュー(取材)するか不安なのでついて行くんだよ…。」と話していたが、「それって……あんたがただ単にギャルに会いたいだけなんじゃね?」と…。(おま…なんなん?何、自分の立場を特権化してんだよ!どうせ取材終わりに「疲れたねぇ…ちょっと喫茶店でも行こうか?」なんてギャルを誘ってんだろ?なんか腹立つわぁ~w)
「東京の有名社長に会ってサイトの高評価を貰った(お世辞だろうに…)ワラ」とかで喜んでないでさ、まず、この可愛いだけで数(フォロワー)を無駄に持っている、ポンコツインフルエンサー達が書いた薄っぺらいレビュー記事に「もっと、こう書け!」と指導しないとアカンだろっ……と、諭そうとしましたが…「まぁ、こりゃダメだな…」と、早々に諦めました。(ったく…w)
まぁ、小遣い稼ぎ程度でやってるギャル達からしてみると、「えぇ~そんな面倒なら、もうやりたくないしぃ~」が本音でしょう。真剣にこれに取り組もう…なんてギャルはおらん…。w
更に、レビュー対象の殆どが、高級車を扱うディーラー、飲食店、ヘアサロン、エステサロン、宿泊施設…という、「それ、チャラ社長が興味があるもの(特に高級車)だけだろ。」と、営業ターゲットが偏っていて「え?道楽でやってんの?」感が否めない…。わたしが当時作ったサイトも、今のサイトもレビュー内容=営業ターゲットが変わってなくて…うーん、10年経っても人って成長しないもんなんだなぁ…。w
じゃぁ、レビューした店舗名やインフルエンサーの活動名(ハンドルネーム)でググったら、このレビューサイトやレビュー記事が検索結果上位に表示されるか?というと、そうでもない。むしろ、下位すぎて本当の意味で「箸にも棒にも引っかからない」状態だ…。何故か?それは圧倒的にレビュー記事の文字数が少なく、Googlebotがサイト巡回はするが「レビュー内容が薄っぺらく、重要度の高い記事(文章)として認識されない」等の問題から上位に表示されることはまず無いと思われる。結局、広告としてテイを成していない…どん詰まり状態に。
このサイトに問題があるのではなく、むしろこのチャラ社長に問題があるのでは?と思う程…。
で…結局上手くビジネス展開できず、挙句の果てに「もう自分には手に負えないので、○○さん(わたし)にサイト管理を任せていいですか?」と相談され、「いやいや、それならもうわたしが全部やる(サイト運営からインフルエンサー達の指導まで)ので、あなたはこのビジネスから一切手を引きなさい。」とガツンとメールしたら、それから音信不通になりました。(ま、そりゃそうだw)
というか…中途半端に(金にもならん事を)任されても困るしねぇ…。
で、急に今朝「そういや、あのサイトって今どうなってるんだっけ?w」とググったら、まったく別のサイト(WordPressで組まれてるw)が出てきて……、ただ意匠は変えても中身がまったく変わってなくて、糞ワロタ。
いかにもチャラ社長が好きそうな、今どき?の「お目目ぱっちり、アゴほそで、おっぱいデカくて、インスタとTikTokやってまぁ~す❤」的なギャル達ばかり…中には50近い美魔女まで……(守備範囲広すぎて草)
で、「どんなレビューなん?」と、その新しいサイトのレビュー記事をチラホラ見てみましたが…「この間、○○さん(高級車ディーラー)にお邪魔してきましたぁ❤」と書かれた相変わらず中身のない記事とよくわからない画角の高級車の写真が数点…。
「いや、だからさ…それ見て誰がその店行くんだよw」っていう…わたしの感想がそっくりそのまま当時とデジャブってて…もう草も生えん。この高級車ディーラー店のレビュー記事を読んだ読者(このギャルのファン?)に一言申し上げたいのは「今からその店行っても、もうそのギャルはおらんでw残念!www」って事。
店舗の雰囲気、オーナーのインタビュー、取り扱っている車種やサービス、購入者へのアフターサポート、レビュアーの感想、場所(地図)…等など、書けること(書かなきゃいけない事)は沢山あるだろうに…。読者が知りたい情報が何一つ載ってないっていうのも…ある意味すげぇなwwwっていう。(ま、辛うじて店の住所や電話番号は載ってたけど…汗)
もっと言うと、日本国民の約6割を占める年収600万円以下の低所得な読者層(閲覧者)からしてみたら、そもそも一台うん百万~うん千万もするような高級車を取り扱うディーラーに行こうだなんて、これっぽっちも思わないでしょう。高級車が買える程の高所得者だけをターゲットにしているならニッチもニッチ……。そもそも市場調査してないだろwっていう。
数多あるジャンルに捕らわれない様々な店舗のレビュー記事の中に、こういう高級志向なレビュー記事もありますよ…的な立ち位置で高級車ディーラーのレビュー記事が存在しているならまだわかりますが、ほぼ高級車ディーラー「しか」掲載されていないレビューサイトであるなら、そりゃそういう結果になるわな…と。逆に言うと、それに特化したサイトにするかなぁ…わたしが運営の立場であるなら。笑(ま、わたし自身、そもそも車に興味が無いので…わたしが運営になったとしても、つまらんサイトになってしまうのは火を見るより明らかですけど。草)
まぁ、そのギャルからしたら、「よくわかんないけどぉ~。紹介されたお店に行ってぇ、美味しい焼肉タダで食べてぇ、テキトーな記事と写真を投稿すればお金貰えるしぃ~(こいつらちょろいw)」的な感じなんだろうなぁ。(完全な偏見)
レビュー(広告代理)を依頼したクライアント(今回で言う高級車ディーラー)は、こんなのに広告費として3万円以上払うらしいけど、そのお金…広告費としては「回収」できないでしょうね。広告を出すのであれば、最低でも支払った広告額+1円以上のバック(売上)が無いと、それ(広告媒体=このサイト)に価値が見いだせず、次もココに依頼しようという事は無いのでは?と思うんですが…。間違ってる?笑
高級車ディーラーからしてみたら、3万円なんていうはした金…ドブに捨てても痛くも痒くも無いんでしょうが…。草
まぁ、一番美味しい思いをするのは、「馬鹿なフリ」してテキトーなレビュー記事を書いてギャラを貰う『ちゃんとチャラく生きてる商魂たくましい可愛いギャル達』か…。ワロス
いや、むしろ…それでも真剣に「このサイトを私のレビュー記事で盛り上げていこう!」という意識高い純粋な(?)ギャルが一人でもいるのなら、チャラ社長のこのビジネスに対する「オレ好みの可愛い女の子を集めて、高所得者だけをターゲット(依頼主も、読者層も)に展開すれば簡単に上手くイクっしょw」という甘い思考は逆にギャル(インフルエンサー)に失礼では無いかな。
そもそも論を言うと、そもそも「レビューをする」という行為は、自らそれに興味があり、さらにそれを体験し、知識や情報を得た事を誰よりも早く、多くの人に伝えたい!という『強い意志』が必要です。それが無いのであれば、「仕事」として全うさせなければいけない…という、兎に角「取材して読んでもらえる記事を書く」という『強い意識』が無いと、とても出来るものではありません。
ま、それこそ今となっては「知らんけど」か…草。
それにしても、『ジェンダーフリー』って言葉…どこ行った???w