「相談役」という都合のいい役職
「天下り」と聞くと官僚だけの特権かと思われますが、企業間でもよくあります。
以前勤めていたIT企業は会社発足当時から大手商社と取引があり、私が勤めていた19年の間にその大手商社を定年退職した人が、我が社の会長と昔から仲がいい?(若しくは世話になった?)と言うだけで、何故か「相談役」という役職で何人も…そして幾度となく天下ってきました。
IT企業ですので、インターネットに関する技術やサービスに関して深く精通していないと、現場の社員からしたら「役立たず」なんですが…。まぁ、天下りで来る人、来る人…どれも役に立つ事も皆無でして…。
「相談役」なのに、社員誰一人…いや、会長すらもその相談役に相談する事はありませんでした。笑
さらに、定年退職した人達なので最低でも御年65歳以上のご高齢……。スピードとイノベーションが要求されるIT業界に、「鈍足保守老人」は要らないのです。
しかも「朝11時頃にひょっこり顔を出して、夕方16時にはいつのまにか退社している」という…。「え?おま…重役かよっ」という勤務体制。それでいて、何故か我々現場で奮闘している若手社員より給料が良い…という。(多分、当時のわたしの月の給与の2.5倍は貰っていた思う…。)
まさに「オマエ…なんなん?」だ。
そんなある日、相談役から「○○くん(わたし)。先方から私宛に返信でメールを送ってるらしいんだけど、メールが届かないんだよぉ。ちょっと見てくれないかぁ?」と…「逆に相談」されましたw
我が社のサーバ管理者に問い合わせたらメールログにも受信履歴は残って無いとの事で、よくよく相談役が使っているノートPCのメールソフトの設定を覗いてみたら、自分のメールアドレスを「全角」で書いていたっていう…。
そら(返信)届かんわな…草。
こんな事もわからない人が、わたしより給料いいなんて…「世の中狂ってるぜ!」というお話。
もう19年も前の話…この人、まだご存命なのかな?知らんけど。